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はじめての複数国周遊~準備編~ ブログトップ

まえがき [はじめての複数国周遊~準備編~]

 さて、これから旅の詳細を記していくわけだが、例によって例のごとく。
 せっかくこうしてわざわざ公開して、どこかの誰かに読んでもらうからには、次に旅立つひとの参考になるべく、ある程度はガイドの役割も担えたらと思っている。
 しかし今回は、普通の日本人ならまず辿らないであろう、かなり特殊なルートで周遊したため、“あそこに行きました”“ここは楽しかったです”だけでは、読むほうもいまいち呑み込めないだろうし、わたしのその体験、そしてこれからの記述がいったいどれだけ旅人の参考になるのか、過去2回のヨーロッパ旅行記にも増して不安が残る(わたしの文章力不足も含めて)。

 そこで、悪あがきもいいところではあるが、やれるだけのことはやってみることにして、まず最初に――

 なにが目的で、なぜこんな旅程になったのか

 ――を説明しておくことにする。

 もう先に書いてしまうが、はっきりいって、モロッコは“ダメ”だった。わたしにはどうにも合わない。
 なぜ“ダメ”だったのか。
 特にこの“目的”が、モロッコに限らず、今回の旅の感想を大きく左右している。
 何処にどういう目的で行ったら、どういう思いをするのか――これからこの駄文を読もうと思っているお暇な方、旅の参考にしようとしている奇特な方がいらっしゃるなら――そういったことをふまえたうえで、以下、読み進めていっていただければ、参考にならないまでも、多少は読みやすくなるかな、と。
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出発までのこと~旅の動機と計画~1 [はじめての複数国周遊~準備編~]

 たとえ目をとじようとも、耳をふさごうとも。
 ふつうに生活していくいじょう、日がな一日、ずっとそうしているわけにもいかず。
 まったく意識せずに生きてみたいものだが、そこまで悟りきれるほどの精神力は、残念ながら持ちあわせていない。

 バレンタインデー。

 ほんと、こんな慣習なくなってしまえばいいのに。

 毎年このイベントをどう乗り切るかに大きな、そしてつまらない労力を費やしているわけだが、2年前、その日をひとりヴェネツィアですごすというくだらなさに味をしめ、もしまた海外旅行をするなら――オフシーズンで安いということもあり――2月14日に合わせようと心に決めていた。

 そしてもうひとつ決めていたことが、ヨーロッパに行くなら次こそスペインにしようということ。
 自称“エル・グレコファン”のわたしではあるが、それでトレドに行ったことがないというのでは話にならない。
 とにかくプラド美術館とトレドに行きたくて、過去2回のヨーロッパ旅行の準備段階で行き先を考えていたとき、第一候補はスペインにしていたのだが、ただそれだけの目的のためにスペインまで行くのもどうかというもったいなさと、海外旅行初心者としての旅のしやすさを考慮し、結局、最初はフランス、次はイタリアを選んでしまった。

 そんなこんなで2008-2009の年末年始。
 原油の暴騰が収まって航空運賃の燃油サーチャージが値下がりし、円高も重なった。
 わたしの懐は――あたたまる気配はまったくないが、クレジットカードのリボ払いやらを駆使すれば、どうにかこうにかやりくりできそうではある(ま、要するに借金するということなのだが)。

 機は熟した。

 パリとヴェネツィアへの再訪に対する未練がチラホラするが、それは見ないフリ。
 もう選択の余地はない。ためらいもない。
 スペイン行き決定。

 そして、スペインに行くなら絶対につけてやろうとしていたオプションがモロッコ行きであった。

 スペインから船で簡単に行けるという利便性と、アフリカ内では一番良いとされる治安の良さ。そしてなにより、人間として生まれたからには、一度は人類発祥の大地に立ってみたいという、アフリカへの憧れ。
 モロッコ、行かいでか。

 どうせスペインまで行くなら、せっかくだからモロッコまで。
 そうなると――

 どうせモロッコまで行くなら、ただ行って帰ってくるだけではなく、せっかくだから主要都市はまわりたい。

 ――となる。で――

 どうせまわるなら、砂漠も行ってみたい。

 ――となるのも当然の流れだろう。だんだん話が大げさになってきた。

 ま、とりあえず、スペイン、モロッコ行きは決定した。
 しかしここで大いに頭を悩ませるのが、スペイン、モロッコの前後の足である。

 さて、ここから、わたしの旅に対するこだわりと、本来であれば個人旅行などしてはならないほどのあまりにも弱すぎる心が葛藤し、せめぎあい、話がややこしくなってくる。
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出発までのこと~旅の動機と計画~2 [はじめての複数国周遊~準備編~]

 まずは、そのこだわり――というかこの旅の第一条件は、船でアフリカに行くということ。他の交通手段ではダメだし、同じ船を利用するにしても、復路ではやはり違う。あくまでも“海路で赴き、アフリカの地に立つ”ことにロマンがあるのだ――このへんは、誰に勧められたわけでもない、わたしの勝手な思い入れ。わかってくれなくてもいい。
 ただアフリカに行くというだけなら、もっと観てみたいものが盛りだくさんなエジプトに行った方がいい。いや、行きたい(観光客を標的にした誘拐や爆弾テロが頻発しているが)。しかし、“手軽に”“船で”“アフリカに行ける”という、あからさまに旅人を煽るようなスペイン・アルヘシラス-モロッコ・タンジェ航路があることを知ってしまったいじょう、もう素直にそこに堕ちていかざるをえない。

 というわけで、とにかく動かせない第一条件、この旅の核は、ただスペインとモロッコに行くのではなく、

 “スペインからモロッコに船で行く”

 ということで固まった。

 そうなると次は、どうやってスペインまで行き、どうやってモロッコから帰るかを考えなければならないわけだが、問題はスペインまでの行き方。ここでわたしの小心の本領発揮である。

 日本からスペインまでの直行便は2009年現在運行されておらず、第三国で乗り継ぎしなければならない。で、出発日当日乗り継ぎをするとなると、スペイン到着はたいがい夜となってしまうわけだが――

 どのガイドブックをみても、載っている文言が、
 “日本人旅行者を狙ったスリ、強盗が多発”
 “夜はひとりで歩くな”
 “特に空港の行き帰りは大きな荷物を抱えていることもあり、一目で旅行者だとわかるため要注意”
 “鉄道利用はでなるべく避け、ホテルまでタクシーを使え”

 それでいて、

 “日本人旅行者とみるとぼったくろうとするタクシー運転手もいるので注意”

 ――おいおい、じゃあどうしろというのだ。日本人はスペイン個人旅行しちゃいけないの?

 いやまぁ、たぶん大丈夫なのだろう。渡航前にさんざんビビらせておいて、行ったら行ったでこわい思いをすることなどまったくなかったフランス、イタリア旅行の経験上、それはなんとなくわかる。
 わかるが・・・。

 30年以上小さいままのわたしの心が、一朝一夕に肥大化するわけもない。

 結局、乗り継ぎ国で途中降機し、せっかくだからついでにそこで何泊かして観光しつつ、日中にスペイン入りできるルートを探すことにした。

 まったく、わたしの心の小ささに反比例するように、旅の計画が肥大化していきやがる。

 さて、旅のなんとなくの大枠がぼんやりと見えてきたところで、ここからは――

 ヨーロッパまでの、ヨーロッパ内の、モロッコからの

 ――交通手段を、費用と時間を最低限に抑えることを考慮しつつ、見つけ出していくことになる。
 
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出発までのこと~旅の動機と計画~3 [はじめての複数国周遊~準備編~]

 とはいえ、ヨーロッパまでの航空会社は最初から2社にしぼっていた。ANAマイルが貯まるスターアライアンス系列で、その中でも(ヨーロッパの航空会社の中でも)比較的安いスイスインターナショナルエアラインか、オーストリア航空である。
 で、乗り継ぎ、途中降機するとなると、スイスエアならチューリッヒ、オーストリア航空ならウィーンになるわけだが、こりゃどうしたってウィーンだろう。
 いや、こう考えるもっと以前――イタリア旅行時のウィーン乗り継ぎの際、“次もオーストリア航空を使って、次こそはウィーンに滞在して、そしてスペインへ”と、ぼんやりとではあるが計画していたのだ――

 とかくこの世の人々は、なんにでも“世界三大○○”とつけたがるもので、例にもれず美術館も、世界にごまんとあるのにもかかわらず、むりやり三館にしぼられ、巷間に伝えられている。にわか・えせ・自称美術ファンであるわたしとしては、とうぜん、すべて観てみたいと思うわけだが――どんな文言をみても、必ずあげられるのはルーヴル美術館だけで、他ふたつはてんでバラバラ。所蔵品の数、質、歴史など、なにを比較するかで大きく変わってくる。
 エルミタージュ、メトロポリタン、ロンドンナショナルギャラリー、ヴァチカン、ウフィツィ・・・、枚挙にいとまがない。

 あぁ、めんどくさい。全部行っちまえば文句はないだろう。

 とりあえずルーヴル、ヴァチカン、ウフィツィには行ってるから、これはよし。
 じゃ、次は。
 三大美術館としてルーヴルの次によくあげられるのがプラド美術館である。“三大”など関係なく、今回の旅のメインイベントとして行くから、ここもよし。
 もうひとつ。
 三大美術館候補として、プラドほどではないにしても、比較的よくあげられるのが、ウィーン美術史美術館である。

 『ルーヴル・プラド・ウィーン美術史美術館』

 というのが、わたしがよく目にする世界三大美術館セットでもある。ここも行ってしまえば、ひとまず“制覇”と思えなくもない。それにプラド同様、じつに興味深い作品がそろっているので、“三大”は関係なく、そもそも行ってみたい美術館のひとつであった。

 さらにくわえて、にわか・えせ・自称クラシック音楽ファンでもあるわたしである。
 毎年々々、元日にあんな映像をみせつけられて、かの地を夢見ない音楽ファンがどこにいよう。

 ウィーン、行かいでか。

 ――さて、航空会社選びである。こうなるととうぜん、オーストリア航空だけを使って成田~ウィーン~マドリードとたどるのが、時間面をみても費用面をみても最善となるわけだが、

 ちっ

 オーストリア航空に“ウィーン~マドリード”路線がない。
 “ウィーン~バルセロナ”ならあるのだが。
 うーん、バルセロナ。用事がない。サグラダファミリアくらいだな、みてみたいの。
 “せっかくスペインまで行くのだから”という思いもあるのだが、これ以上滞在都市を増やすのには、金も時間も足りない。
 スイスインターナショナルならマドリード行きがあるのだが、気分はすでにウィーンに向いているので、もうここは変える気が起きない。
 さて困った。どうしたもんだろう。
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出発までのこと~旅の動機と計画~4 [はじめての複数国周遊~準備編~]

 ここで大いに役立ったのが、海外に数多ある格安航空会社の存在である。
 大手航空会社の正規割引運賃と比べても、半額以下は当たり前という驚きの価格。航空券の予約・購入や、搭乗方法も簡便で、たいがいの格安航空会社は、インターネット予約してしまえば、後は空港のチェックインカウンターに行って予約画面をプリントアウトしたものとパスポートさえ見せれば済んでしまう――と、説明画面に書いてあると、わたしのつたない英語力で勝手に判断したのだが、実際使った航空会社はそれで通ったので、たぶん間違いないだろう――おかげでわたしのような貧乏旅行者でも、個人で海外周遊ができるわけだ。

 ありがたいことに、その格安航空会社紹介サイトもいろいろとあり、活用させていただいたところ――

 格安航空会社のなかでも大手といえるエアベルリンは、ヨーロッパ各地にハブ空港を設定しており、ウィーンもそのひとつ。探していたウィーン~マドリード線も――1回の乗り継ぎが必要で、尚且つ金額も諸経費込で160ユーロとびっくりするほど安くもないが――とりあえず存在し、ウィーン発11:30、マドリード着16:15と時間帯もなかなかいい。とくに行きたくもないバルセロナでの滞在費とマドリードまでの交通費を合わせて鑑みれば、お得ではあるだろう。
 他の会社もひととおり探してみたが、ウィーン~マドリード線はないようなので、ひとまず暫定的に、エアベルリン利用決定。

 徐々に旅のかたちがみえてきた。バルセロナに行く必要はなくなりそうだ。

 続いてモロッコからの便を探すことになるのだが、これはあまり選択の余地がない。そもそもモロッコに乗り入れている格安航空会社が少ないのだが、それよりなにより、アトラスブルーというモロッコの格安航空会社があるから問答無用。しかも路線によっては猛烈に安い。マラケシュ~パリ・マドリッド・バルセロナが29ユーロ(2009年2月当時)という目ん玉が飛び出るような低価格である。ウィーン路線があれば手っ取り早く済むのだが、残念ながらない(エアベルリンに、リゾート地・アガディール~ウィーン線というのがあったが、そもそもアガディールなど行く気もなく、行くにしても、どこかへの通り道というわけでもなく地理上効率が悪いうえ、価格も高い)。しかしこの安さなら他都市経由ついでに滞在する余裕も生まれようものだ。しかも――

 あぁ、麗しのパリ・・・

 ――いちどはあきらめたパリ再訪のチャンスである。さらに、ウィーン美術史美術館・プラド・ルーヴルという、(暫定)世界三大美術館を一気にまわることができるではないか。旅の目的、目標が新たに生まれて、モチベーションが上がる。パリからなら日本への帰国便の都合もいい。

 こいつは決まりかな。

 しかしそこはケチなわたしである。万全を期し、あらゆる可能性を探ってみることにして、またしばらくアトラスブルーの予約ページをいじっていたら――

 あぁ、みつけちゃったよ。

 ――マラケシュ~ジュネーヴという路線があった。
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出発までのこと~旅の動機と計画~5 [はじめての複数国周遊~準備編~]

 ジュネーヴといえば――

 「多くの国際・国連機関がある」

 ――なんていう、野暮な答えは誰も期待しないであろう。

 ジュネーヴといえば――誰がなんといおうと、レマン湖である。日本男児あこがれのレマン湖である。

 いわば生命の源。
 生まれた場所への回帰願望。
 これも輪廻思想というべきか。

 とにかく、男は目指すのである。レマン湖を。

 それでもって、アトラスブルーのマラケシュ~ジュネーヴ線の発見である。卒倒しそうになった。わたしみたいなバカな日本人向けに開設された路線なのではないかとすら思える。
 それでこの路線を詳しくみてみたら、毎日ではなく、週3、4便の運航であったのだが、奇しくも、もののみごとにマラケシュ→ジュネーヴ便が2月14日に設定されている。

 “マラケシュからレマン湖”。
 まるで生命の奔流に身をゆだねるような。

 未来へと伸びるベクトルと、生命の源へと回帰する過去へのベクトルという、アンビバレンツなものの融合。これぞまさに絶対矛盾的自己同一――なんてことを、西田幾多郎はけっしていいたかったわけではないだろうが、まぁいいや。
 そんな仏教的気分を含んだ行程を、あえてキリスト教的“愛”の日にぶつけてやる。いやはや、なんとも壮大な計画ではないか。

 旅の最大の目的はプラド美術館とトレドに行くことであるが、“2月14日をどう過ごすか”も、重要なテーマのひとつであった。
 当初は砂漠で過ごすつもりでいて、それはそれでなかなかいいとは思うが、“マラケシュから直接レマン湖に行く”というインパクトはすべてを凌駕する(ま、どういおうが、シモはシモなんだが)。

 決めた。

 ジュネーヴ着が20:00と、けっこう遅めではあるが、スイスの治安の良さなら心配はないだろう。
 価格は70ユーロで、パリ線の29ユーロと比べるとどうかとも思ってしまうが、それでもこの距離を考えればじゅうぶん安い。いや、この際、価格はどうでもいい。日本男児たるもの、この路線に乗らなければいけないのだ。義務である。パリ再訪は、また諦めることにする。
 
 “2月14日にマラケシュからレマン湖に行く”

 核になる行程の日時がひとつ確定した。
 こうなると話ははやい。ほかの行程、日程も決めやすくなり、ぼんやりとしていた旅の輪郭が形をなしていく。
 それでまず決まったのが、日本~ヨーロッパ間で利用する航空会社である。

 ジュネーヴに行くということで、いちどは捨てたスイスインターナショナルが再浮上。オーストリア航空と天秤にかけてみる。
 最初の目的地ウィーンまでは、さすがにオーストリア航空の直行便にくらべれば時間はかかるが、チューリッヒでたいした待ち時間もなく一度乗り継ぐだけなので、到着が深夜になるということはない。
 復路は、ジュネーヴからそのまま帰国するにしても、予定日である2月15日は日曜日。ヨーロッパの航空会社はどこも日曜日の便は料金が5、6千円高く設定されているため、もう1泊して観光するのも、出費額にたいした差は出ない。それなら、あこがれのスイス鉄道でスイス国内を縦横断し、チューリッヒから直行便で帰国というプランがたてられる。いや、これはかなりいいのではないか。

 というわけで、スイスインターナショナル利用決定。帰国便は2月16日。往きは、各国のガイドブックと、利用することになるであろう交通機関のホームページで運行(運航)スケジュールを確認しながら、ウィーンからマラケシュまでに要する時間を計算し、2月2日と定めた。

 さぁここで、利用予定の航空会社3社の利用予定便を再確認。
 スイスインターナショナル、エアベルリン、アトラスブルー、すべての利用予定便に残席あり。
 はたしてこれらが人気路線なのかどうかはわからないが、ここで躊躇する意味は、その大きな金額以外にない。放っておいて売り切れでもしたら、すべての計画がおじゃんになってしまう。

 さっそく購入してしまおう。

 まずは肝心要のヨーロッパ往復便、スイスインターナショナルでの購入。
 燃油サーチャージが値下がりしたとはいえ、諸経費含めたらけっきょく10万円を超える買い物である。クレジットカード番号を入力する手も震えるが、ためらっても始まらない。
 はい、購入。
 続いてエアベルリン。英語画面にどきどきしながらも、翻訳サイトを駆使しつつ、つつがなく予約、購入完了。

 そしてアトラスブルー。ここも勢いで、さっさと購入完了――と、いきたかったところだが・・・。
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出発までのこと~旅の動機と計画~6 [はじめての複数国周遊~準備編~]

 アトラスブルーのオンライン予約。最終段階。
 いざクレジットカード情報を入力して送信すると――なんじゃ、こりゃ。英語で“おまえさんのカードは使えませんぜ”とかなんとか表示され、購入できない。どういうことだ。まだ限度額は超えてないはずだが。
 予約画面には、VISAとMasterが表示されている。で、はねつけられたのはVISA。そこで試しにMasterで購入しようとしてみると、こちらもダメ。
 もう一度入力しなおしてみたいが、じつは予約購入が成立していたというオチで、それで二重引き落としされたというのはごめんこうむるので、やめておく。

 いやー困ったね、こりゃ。どうなってんだろう。そしてどうすりゃいいのだろう。
 『マラケシュ→ジュネーヴ』線に乗れなければ、この旅の計画がすべて瓦解する。
 それでいて、他の航空券は買っちゃってるし、後戻りはできない。
 いやー、困った。

 ホームページを隅々まで確認してみたが、クレジットカードに関しては、どこにもそれらしきことは記載されていない。
 いろいろググってみるも、ヒットせず。
 次にmixiの旅関連のコミュニティをあたってみると――記述があった。あぁ、ありがたや、先達の経験。アトラスブルーでは、どうやら日本発行のクレジットカードは、VISAだろうとMasterだろうと受け付けないらしい。

 ふーん、なるほどね・・・。

 と、納得している場合ではない。けっきょく買えないということだ。
 いやー、困った。

 しかしなんにしろ、モロッコからの出国手段を考えなくてはならない。
 そこで格安航空会社はあきらめることにして、まずはアトラスブルーの親会社であるロイヤル・エア・モロッコをあたってみたら――なんだい、先にこっちをみときゃよかったのか――マラケシュ→ジュネーヴ線がありやがる。しかもわたしが購入しようとしていたアトラスブルーの便と、同日、同時刻。よく見たら、便名も同じ。系列会社どうしの共同運航のようだ。
 ところが価格は、アトラスブルーより日本円で3千円ほど高い。同じ便なのにどういうことだ。
 腑に落ちないが、もう背に腹はかえられない。この期に及んで計画変更するつもりはない。日本男児たるもの、2月14日にマラケシュからレマン湖に行かなければならないのだ。
 さっそく予約に踏み切る。
 クレジットカード情報を入力し、さぁ購入手続き。これでダメなら、もうモロッコ行き自体をあきらめる。今度こそたのむぜ――

 ――で、ようやっと買えたという次第。そんな正月であった。
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出発までのこと~旅の動機と計画~7 [はじめての複数国周遊~準備編~]

 航空券は買った。次は宿の予約。
 それまでも航空券と平行して各予約サイトを調べており、なんだかんだで、直前予約サイトの価格が全体的に安いと――過去2回のヨーロッパ旅行の経験からも――見当がついていた。
 しかしそこは“直前”。チェックインの2、3週間前からでないと予約できず、この時点(1月9日)では待つことしかできない。
 ただ、直前予約サイト以外にも、そのサイトでしか取り扱ってない“掘り出し物”のような宿があったり、たまたまキャンペーン中で(さすがオフシーズン)、そのサイトでのすべての宿が割引になっていることもある。ここはぎりぎりまで調べたおし、検討に検討を重ねることにして、それまでは、予約サイトにはあまり登録されていないモロッコの宿をどうにかすることにしよう。

 とはいえ、モロッコ国内の交通事情が、ガイドブックを見てもいまいちよくわからず、何日の何時に何処に辿り着くことができるのか、なんとなくの見当しかつけることができない――国営バスCTMには一応ホームページがあるものの、時刻表が掲載されておらず、それどころか、どんな路線があるのかすらわからない――ので、宿は予約しようがない。ま、そのガイドブックによると“高級ホテル以外は、基本的に予約は不要”らしいので、宿は現地で探すことにして、とりあえずは、現地で探すのはなにかとまずいことになりそうな砂漠の宿だけは予約することにした。
 目的のシェビ大砂丘のほとりは、近年の著しい観光地化によりホテル街道となっているようで、ガイドブックにも、それなりの数の宿が掲載されている。その中から、ホームページがあって、尚且つ数多く画像を掲載していて雰囲気がわかりやすく、なんとなく安心感のある宿を選んだ。そこからは、その宿のスタッフとの英語による数回のメールのやりとり。お互い、かなりいいかげんな英文を駆使しながらではあったが、とにかく予約は成立した。

 さて、そうこうしているうちに1月もなかば。そろそろ他の宿の予約をしなければならない。
 もちろん、それまでもずっと、宿予約サイトをチェックし続けていた。それでウィーンの宿は、安くてなかなかに良さげなホテルをあっさりみつけて予約を完了したのだが、問題はマドリードとスイス各都市の宿である。

 とにかく価格が高い。

 スイスの物価からして宿も高いのはわかるが、ユーロ圏では比較的物価が安いといわれるスペインも、というのは意外であった。
 ま、イタリアの宿も、ローマだけが他都市より割高だったし、首都はそういうものなのだろう――モロッコへ船で渡るためにはアンダルシア方面で1泊した方が都合がよく、それならアルハンブラ宮殿に行ってやるかと、グラナダの宿を探すことにしたのだが、実際、相場はマドリードよりはるかに安いものだった。
 グラナダの宿はさっさと決めてしまい、ついでにアルハンブラ宮殿の予約もしてしまった(チケットは現地でも買えるようだが、売り切れていることが多いそうで、やはり事前予約したほうが無難)。しかも、予定日がたまたま土曜日ということもあり、計らずも夜間入場を選ぶことができた。これで日中は、マドリードからの移動時間に充てることができるうえ、コルドバ観光も加えることができる。なんとも効率的だ。

 さて、マドリードの宿の検討に戻る。
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出発までのこと~旅の動機と計画~8 [はじめての複数国周遊~準備編~]

 スペインの宿は、その施設、設備の形態によって呼び名が区別されており、“オテル(Hotel)”というのは、その建物全体が宿泊施設になっていて、専用の出入口がある宿を指しているそうで、マドリードでは、郊外まで行かないと手頃な価格のものがない。
 で、マドリード中心部で、手頃な価格、そしてそれなりの設備も整った宿となると、宿泊施設が建物の一部でしかなく、その他のフロアは一般住居や店舗になっている“オスタル(Hostal)”と呼ばれる宿から探すことになる。
 しかしこのオスタル。建物の出入口が宿専用のものではないという性質ゆえ、その出入口近辺が旅行者を狙った強盗の格好のスポットになっているらしい。

 いやー、生きて帰れるのか、おれ。
 ちなみに耳が聞こえなくなっていたのは、マドリードの宿探しで困っていたこの頃である。

 まぁしかし、予約サイトに登録されているくらいの宿ならそれなりの安全は確保されているだろうし、ほんとうに危ないのは、電話しか予約手段のない、ほぼ飛び込み客専門のような最低価格級の安宿なのだろう――そう自分に言い聞かせ、常に人で賑わっていそうなソル付近のオスタルを選び、予約した。

 さて、残るはスイスの宿であるが、もうここは、予約サイトに登録されているような宿は、どこをどう探したって全部高い。特にジュネーヴなどは、街の中心部にあるまともそうな宿の中での最低価格が、日本円で1万円弱。ジュネーヴ着は20時ということで、宿の滞在時間=睡眠時間ということになりそうなのに、それでこの金額はいかがなものだろう。
 そこでいよいよユースホステルの登場である。
 旅人の交流の場、ユースホステル。
 わたしのようなコミュニケーション不全の小心者にしてみれば、できるだけ避けて通りたい道である。しかも英語すらまともに解せないのに、いきなり海外のユースホステルに飛び込むなんて、想像するだに、不安感しかもよおさない。

 ただこれ、あくまでもドミトリーに限った話である。
 個室さえあれば、なんにも問題ない。
 だいたいきょうび、個室のないユースホステルを探す方が難しいだろう。

 わたしが見つけたジュネーヴのユースホステルも個室が豊富。シャワー、トイレは共同ながら、施設は新しいものらしく、画像をみる限りは清潔そう。どうせ寝るしか用がないのだから、これで申し分ない。
 価格はユースホステルにしては法外にも思えてしまうが、スイスなんだからしょうがない。
 はい、予約。

 最後に、旅の最終日に滞在予定のチューリッヒの宿探し。
 予約サイトには、ジュネーヴとは違って、中心部にも手頃な価格のホテルが登録されていることはされているのだが、“階下がクラブになっていて、日によってうるさい”とか、“オーナーがゲイで、客もゲイが多い”とか、いちいち難点がある(いやべつにゲイのみなさんに偏見などは持っていないつもりだし、じっさいただ宿泊するのには問題はないのだろうが、万が一ということもある。予約サイトにわざわざそういう説明が記載されている以上、いざ宿泊するとなったら、それが目的でと思われても仕方がない)。
 ユースホステルもあたってみたが、ホームページに施設の画像がまったく掲載されてなかったりして、ジュネーヴで見つけたものほど、信用に足りない。

 さて、どうしたものか――いや、ちょっとまてよ。

 帰国便はチューリッヒ13時発。中央駅から空港まで近いというし、それなりに時間の余裕もある。チューリッヒ泊にこだわる必要はないのではないか。
 ジュネーヴからチューリッヒまでは、鉄道で『ゴールデンパス』という観光路線を行くつもりでいたが、その途中の街で泊まるのもアリだろう。

 そして探したら、あっさり発見。

 チューリッヒまで鉄道で約1時間の、木製屋根付橋で有名な街、ルツェルン。駅から徒歩圏内の中級ホテルが、直前予約サイトに格安価格で出ていた。

 これいじょう考えるのはめんどくさくなっていた。
 ぼくはもう疲れたよ。
 耳も聞こえないし。

 これでいいや。
 はい、決定(予約可能な、チェックイン2週間前までまだ日があったため、予約は出発直前まで待つことにはなったが)。

 さぁ、日本でするべきことはすべてやった。あとは出発を待つだけである。


 ――というわけで、長くなりましたが準備編でした。で、ここでいいたかったことは――

 モロッコ行きはあくまでもスペインの“ついで”であり、ただアフリカに行ってみたかったというだけで、特に目的はなかった。
 ほんとうに行きたかったのはスペインだけだったはずが、“どこに行きたいか”よりも、“どこに行けるか”に比重の重きを置いた旅程の組み方になってしまい、おかげで計画が大袈裟になってしまった。
 最終的に“目的”と“手段”が逆転してしまった。

 ――ということなわけです。以上を踏まえていただければ、読みやすくなるかと思われます。いつ書き終えることができるのか、まったく見当がつきませんが、すえながく見守っていただければ幸いです。
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