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4日目のこと・2 ~スペインまでの道・ニキとエアベルリン~ [はじめての複数国周遊~スペイン編~]

 ウィーンからマドリードまでの道のりは、直行便ではなく、パルマ・マジョルカ島での乗り継ぎとなる。
 そのウィーン~パルマ便。チケットの予約はエアベルリンでおこなったのだが、実際の機材、運行は、共同運航のニキであった。

 乗り込んだら、まずCAにびっくらこいた。↑のトップページのイラストからは想像もできない、並外れた美人揃い。薄汚い矮小日本人男のわたしには、緊張して正視できないほど(たぶん、わたしとは違う生き物なのだろう)。しかも一部ではなく、全員ときたから恐れ入る。能力よりも、容姿優先で採用しているとしか思えない。さすがニキ・ラウダ。あっぱれな採用方針だ。

 ――そういえば、パリやイタリア各都市に比べ、ウィーンの方が美人が多かったような気がする。ま、どうせ同じガイジン顔なら、ラテン系よりも、パツキンウハウハなゲルマン系の方が、わたしの好みというだけかもしれないが――

 客室は、シート幅も前後幅も、大手のエコノミー席と比べてもなんら遜色はない。
 さらに機内食でサンドイッチが出るわ、飲み物も頻繁に持ってくるわで、サービスも大手並み。これで料金は格安。すごいぞニキ。えらいぞニキ。にきにきにきにきニキ航空。もし機会があれば、また乗ってやるぞ。

 ちなみに、利用前の懸念が、チェックイン時のトラブルとは別にもうひとつあった。
 チケットのオンライン予約時、別料金の機内食の予約もできるようになっていて、そこに注目のメニューが。

 CHICKEN CURRY €8 (2009年1月当時)

 自称キレンジャーのわたしである。じつはハワイに行ってまで、CoCo壱でカレーを食ったことがあるわたしである。
 空カレー。食わいでか。
 それで勢い、予約してしまったはいいが、ここから矮小な日本人の、横並び大好き体質発揮。
 せっかくケチって格安航空に乗っているのに、別料金を払ってまでメシを食う客なんて他にいるのだろうか。機内食を食っているのがおれひとりだったらどうしよう。ひとり黙々とカレーを食う小汚い日本人を、まわりの欧米人は好奇の目で見やしないか――それらの憂鬱は、搭乗率5、6割ほどに見える機内に、5、6皿ほどの機内食が配られていく様子を見て、杞憂に終わった。それにそもそも、全員にサンドイッチが配られているのだから、メシを食ってたところでまったく目立たない。ま、カレー臭をあたりに撒き散らすことで目立ってはいたかもしれないが。
 味は、ココナッツミルク入りのタイ風で、日本で食べるカレーに慣れた舌には特別美味くは感じないが、食えないほど不味くもない。ま、カレーの味がすりゃなんだっていいんだ、わたしは。

 そうこうしているうち、約2時間半のフライトを終え、飛行機はパルマに到着した。
 久しぶりに海を見ることができて、なんだか気分が昂揚してくる。生憎の曇り空ではあるが、さすがのリゾート地、同じ曇りでも、ウィーンとは雲の高さが違うような気がするのは、昂揚感に由来した単なる勘違いなのかどうか。
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 到着口のあるターミナルはまるごとエアベルリン専用のようになっていて、たいした移動もせずにマドリード行の搭乗口へ。乗り継ぎ時間は1時間程度しかないが、これなら急ぐ必要もない。
 ターミナル内には、英語と共にスペイン語のアナウンスが流れている。
 ――あぁ、そうか。
 やっとドイツ語に慣れてきて、咄嗟に「だんけしぇーん」と口に出せるようになってきたところなのに、もうスペイン語に頭を切り替えなければならないのだ。あぁ、めんどくさい。

 ここからマドリードまでは、正真正銘、エアベルリンの運航。
 で、これがまた、ニキのスッチーを見てしまった後では、特筆すべきことがない。
 しかしそれは、なんのストレスもないフライトだったということの証でもある。これで格安なんだから、なんの文句があろう。ぼけっとしている――できている――間に1時間半弱。マドリードに到着してしまっていた。
 いいぞエアベルリン。もし機会があれば、また乗ってやるぞ。
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4日目のこと・3 ~マドリードの空港から宿までのこと~ [はじめての複数国周遊~スペイン編~]

 16:15。定刻どおりにマドリード・バラハス空港に到着。予約してある宿にむかうべく、地下鉄駅へ。
 さぁいよいよ、この旅最大の懸念である、スペインの治安に挑む。

 大きな荷物を抱えているために一目で旅行者とわかってしまう空港~ホテル間の移動は、どの国へ行っても注意すべきではあるのだろうが、こと、このスペインに関してはどのガイドブック、インターネットサイトを見ても注意喚起の扱いが大きく、ともすれば渡航を諦めさせようとしているのではないかとすら思えるほどである。

 内心ビクビクしながらも、なるべくキョロキョロせず、大股歩きで堂々と、“おれは旅なれてるんだゼ”と、身体で表現しているつもりで、地下鉄駅へむかう――そんなにビビっているのなら地下鉄を使うなという話だが、そこは貧乏ドケチ旅行者のわたしである。安くあげられるに越したことはない。

 ところが、いざ地下鉄駅に着いてみると、これが拍子抜けするくらいどうってことない。
 ――初めての街で初めて地下鉄に乗ったときのことは、だいたい同じような記述になってしまっているが、ここでもあえて書かせてもらおう――
 駅構内も車内も、多少の暗さ、汚さが見えるものの、それでも日本の地下鉄と比べて大差はなく、不快感は起こらない。時間はシエスタをとっくに終えた夕方とあって、人も多く、恐い雰囲気はない。ましてや、さすがに空港駅での乗降である。あたりは大きな荷物を抱えた人だらけであり、わたしもそこに紛れてしまって、旅行者狙いのスリ、強盗なんぞ、恐れるには至らない。
 空港線である地下鉄8号線から9号線、さらに2号線と乗り換え、あたりに他の旅行者が見えなくなり、わたしの姿も目立ち始め、少々不安感が募ってきたころ、目的のセビーリャ駅に到着した。逃げるように地上へ出る。

 で、予約している宿だが、地図で見るかぎり、道の奥まった場所にあり、わかりにくそうなうえ、“施設が建物の一部でしかない”というオスタルの性質上、よく目を凝らして看板を見ていないと、見逃して通り過ぎてしまう恐れがある――ま、実際、宿がなかなか見つからず、20分ほどさまよい歩いてしまったのだが、なんとか発見、到着した。

Astoria Hostal Madrid



 なんとなーく不安になり、エレベーターは使わずに階段であがった5階。こ奇麗、こざっぱりしたレセプションでチェックインし、通された部屋は、決して広いとはいえないまでも、荷物の少ない男ひとりにはじゅうぶんであり、清潔感も申し分ない。
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 いま思えば、ローマでの宿も、つくりはオスタルだったわけだが(施設が建物の1フロアだけだった)、あの暗くて窮屈な部屋に比べれば、雲泥の差がある。価格も1泊€30弱。なーんの文句もございません。

 当初のビビりからはほんの少し開放されたとはいえ、それなりの緊張感を持ちながらのこの宿までの道のり。疲れがドッと押し寄せてきた。椅子に座り、しばらくぼけっとする――が、あぁいかん。時間がもったいない。マドリードには、あまり多くの時間を割いていないのだ。
 時間はすでに午後6時前。急ぎ宿を出て、最初の目的地にむかった。
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4日目のこと・4 ~ソフィア王妃芸術センター・ピカソ作『ゲルニカ』~ [はじめての複数国周遊~スペイン編~]

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 むかった先は、ありがたいことに夜9時まで開いている国立ソフィア王妃芸術センター

ソフィア王妃芸術センター


 きたぜ、おれvsモダンアート。もう第何ラウンドなのか既にわからなくなっているほどだが、こうなりゃ、いったいなにがおもしろいのかわかるまで、とことん向き合ってやろうではないか――

 ――ところが、だ。

 もう“おもしろい”とかなんとか、そういう次元のものじゃないんだ。
 古典とか近代とか現代とか、そんな枠組みもどうでもいい。

 ピカソの『ゲルニカ』。

 “おもしろい”なんてとんでもない。

 ただただ、かなしい。
 悲しくて、哀しくて、とてもやりきれない。

 あまりにも有名なその絵は本やテレビで見知っていたつもりであったが、思っていたよりも実物は大きく、視界のすべては、その大画面で埋め尽くされる。
 だから絵を観ている間、わたしは惨劇の只中にいた。わたしのいる世界は“戦争”だった。戦いに嬲られる人々が目の前にいた。

 ただただ、かなしくて、かなしすぎて。
 観ているのがあまりにもつらくて、つらすぎて、いよいよ吐き気すら催してきた。
 これ以上観ていたら、もうどうにかなってしまいそうだ。耐えきれず、絵の前から退散してしまった。

 ダリの超現実主義作品を観ながら現実に戻るという、それこそ超現実的な芸当で気を鎮めつつ、“あの時、もっとちゃんと観ておけばよかったかな”と、パリの日をちょいと後悔。

 午後8時半をまわり、美術館を出てすぐ近くのマクドナルドで晩飯。
 平和に呑気に、動物の肉をありがたく頂く。

 そして改めて思う。
 やっぱり戦争はいけない。
 月並みなことばだが、それ以外云いようがない。
 戦争を経験したことのないわたしでも、『ゲルニカ』を観ればそう思える。

 まぁそりゃ、戦争をするにはいろいろ事情や理由があるのだろうが。
 宗教、土地、資源――だからなんだってんだ。理屈じゃない。

 「なんで人を殺しちゃいけないの?」
 子供は、無邪気にも恐ろしい質問をし、大人は凍りついて返答に困るが――ダメなものはダメなんだよ。理屈じゃない。世界があの絵みたいになってしまうんだ。悲しいでしょうよ。

 戦争はいかんです。腹が減るだけです。

 戦争をしたら、結果、残された者がどんな思いをすることになるか、あの絵を見ればわかるだろう。
 ピカソの思い。ゲルニカの人々の悲痛な叫び。
 いや、ほんとうは絵を見るまでもないはずなのだが。

 散々戦争を繰り返して、散々悲しい目にあってきたのに。

 それでも戦いをやめないこの人類に、また悲しくなってきた。


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5日目のこと・1 ~トレドへ行く~ [はじめての複数国周遊~スペイン編~]

 午前7時半に起床。泊まっている宿に朝食はついておらず、前夜、スーパーマーケットで買っておいたサンドウィッチを食いながら、ぼけっとテレビ見ていると天気予報。マドリードには雨マークがついていた。

 ウィーンやモロッコはあくまでも“ついで”であり、旅の本来の目的は、この後向かう予定のトレドに行くことであった。それが雨に祟られるとは――ま、雨に濡れる古都というのも風情があっていいか。

 ホテルを出ると、すでに街には雨が降っていた。
 傘を開いたり閉じたりしまったりは面倒なので、そのまま小走りに地下鉄駅へ向かう。

 ソルから1号線、6号線と乗り継ぎ、メンデス・アルバーロ。ガイドブックによればトレド行きのバスが発着しているという、南バスターミナルへやってきた。
 さすが長距離バスも発着しているターミナルだけあってカフェや売店もある。サンドウィッチとコーラだけの朝食は若干物足りなくもあり、“トレドへ行く前にコーヒーでも飲んでいくかいな”などと思いつつ、いやいやその前にトレド行の乗り場を探さなくてはと発着掲示板見たら、どこをどう見ても“TOLEDO”の文字が見当たらない。掲示板に表示されているのは直近30分程の発着時刻だったので、たまたま近い時間のトレド便がないだけなのかと、またしばらく掲示板を眺め続けたが、待てども待てども“TOLEDO”とは表示されない。

 さてどうしたもんか。

 ま、こうしていても仕方がない。時間ももったいない。勇気を出して案内所で訊いてみることにした。スペイン語なんぞわかりゃしないから、とりあえずいいかげんな英語で係のおばちゃんに尋ねたら、メモ紙をサッと出された。迷っている外国人が後を絶たないのだろう、同じメモ紙が何枚も用意されていた。
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 とにかく「地下鉄6号線に乗ってこの駅へ行け」と。トレド行バスの発着は場所が変わったらしい。

 わたしが持っていたスペインのガイドブックは、オーストリアのものとは違って、いちおう最新版だったんだけども・・・。やはり海外個人旅行というのは、なかなかうまくはいかないもんで。

 で、おばちゃんの指示通り、プラサ・エリプティカに行ってみると、駅はバスターミナルと直結していた。
 施設はなにやら真新しく、新しすぎるせいか売店などはなにもなくて、不気味なほど殺風景である。
 ターミナル内の窓口でチケットを買い、トレド行の乗り場へ。
 いちおうターミナルだけあって、多数のバスが発着してはいるが、客数を見るかぎり、トレド行専用ターミナルのようにみえる(あくまで2009年2月時の話です)。

 少し待って、やってきた観光タイプのバスに乗り込み、乗車率50%程で定刻発車。

 ターミナルを出ると、外は土砂降りになっていた。
 “雨に濡れる古都もいい”だぁ? こりゃ観光どころではないだろう。

 さてどうしたもんか。

 美術館、博物館、教会をハシゴして引きこもるか。さっさとマドリードに引き返すか。なんにしろ、のんびり街歩きなんて、このままではできそうにない。
 いろいろ考えながら車窓を眺めていたら――

 ――大雨は大雪に変わってしまった。

 降りしきる雪に視界は遮られ、車窓からの景色なんて、なにも見えやしない。
 土砂降りで憂鬱に傾いていた気分のメーターも、ここまで来ると振りきれてしまう。もうどうにでもなれ。

 バスは、雪の影響で遅れるどころか、定刻30分前にトレドに到着。どういう時間設定してるんだ。
 バスターミナルを出ると、大雪で相変わらず辺りの視界が悪く、本当にここがトレドなのかすら疑わしくなってきた。
 バスを降りたはいいが、じつは終点ではなかったとか・・・。
 しかし、よーくまわりを見てみると、“Hotel El Greco”という、じつにわかりやすい名前のホテルがあり、あぁやっぱりここはトレドで間違いないと、一安心。

 雪にまみれ、歩くこと10分弱。旧市街へとたどり着いた。
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 ま、雪で白く染まる古都というのも風情があっていいか。
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5日目のこと・2 ~トレドを歩く 本場でエル・グレコ地獄~ [はじめての複数国周遊~スペイン編~]

 トレド旧市街に入り、ひとまず中心部とされているソコドベル広場へ。
 マクドナルドがあったので迷わず入る。バスターミナルで朝飯の食い直しができなかった分、昼飯も兼ねてガッツリ食ってやろうと思ったが、まだモーニングメニューしかなく、しょうがないからクロワッサンとコーヒーだけでしのいでみる。ま、生きていくにはじゅうぶんなカロリー摂取量だから、よし。

 さぁ、いよいよ本場でのエル・グレコ地獄だ。

 サンタ・クルス美術館、カテドラル、サント・トメ教会と、エル・グレコ作品が展示されている場所を巡る。

 縦に細長くデフォルメされる画風になったのは、“画家が乱視だったから”という説もあるようだが、それが意図したものでないのかどうか、なんにしろ、観る者は聖者を下から見上げているような感覚になるという、宗教画としては抜群の効果と、誰が観ても“エル・グレコの作品”とわかってしまえる個性的画風が生まれたという結果だけで、もうじゅうぶんだろう。信仰心は欠片もないわたしでも、なにかしらの神性をそこに感じ、ついにはこんな場所まで来させてしまうチカラが、エル・グレコの絵にはあると、そういうことだ。

 倉敷で、大阪で、食い入るように見つめ、ヨーロッパ各地の他の美術館でも、展示されていれば異彩を放っていて目を離すことができなくなる、その絵を、画家が暮らした街で鑑賞していく。
 こんな贅沢な話はない。
 ヨーロッパに来てまでマクドナルドで飯をすませている惨めさなんぞ、小さいものである。

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 さて、エル・グレコの絵を観たことで、この旅の最大の目的は達成してしまったことになるのだが、まさかこれで帰るわけにはいかないだろう。カテドラルを出たあたりで――先程までの光景は夢か幻か――すでに雪は止んでいて、日差しまでチラホラと出始めてもいた。
 よし、街歩きだ。

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 しかしこれが、なんというか――

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 ――新鮮味に欠ける。

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 同じような街並みはシエナで散々見てきたのだ。
 いや、同じどころではなく、あの鮮烈な“赤”のおかげで、シエナの記憶が、目の前のトレドの街並みの印象を薄くしてしまう。

 そんなことをつらつらと考えながら、“エル・グレコの家”なる、画家の家やアトリエを再現した場所へ行ってみたら、改装中とのことで閉鎖されていた。ガイドブックには“2008年1月現在閉鎖中”とあったが、まさか1年経ってもまだ工事が終わっていないとは思いもよらなかった。
 じゃそれなら、トレドの全景が見渡せるという、タホ川対岸のパラドールの方まで行ってみようかと思ったら――先程の日差しは夢か幻か――にわか雨が降ってきたり、また止んだり、現在地から徒歩で行くのはどうやら面倒そうだということが判明したり、最大の目的を達成したことで少々腑抜けてしまっていたりで、じゃ、ま、いっか、とあっさり諦め。目的は達成したとはいえ、まだその目的“地”にいるというのに、こうあっさり引き下がってはもったいないという気持ちもなくはないが、この後はマドリードに戻ってプラド美術館に行く予定でもあるし、体力温存しておくか。

 バスターミナルへと向かう道程には、皮肉にも、もう雨も雪も降る気配はなかった。
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5日目のこと・3 ~プラド美術館~ [はじめての複数国周遊~スペイン編~]

 15:30発、ちょうどいい時間のせいか満員のバスでマドリードに戻ったのは16:15。ティッセン・ボルミネッサ美術館へ行こうかと思っていたが、残念ながら時間が足りない。どうしても観ておきたい絵もないし、諦め。さっさとプラド美術館へ向かう。

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 プラドでは、『フランシス・ベーコン展』なる特別展が開催されていた(2009年2月時)。
 「美術館で“フランシス・ベーコン”ってなに展示すんの?」と訝しんでいたら、どうやらそれは哲学の方のフランシス・ベーコンではなく、同姓同名、画家のフランシス・ベーコンの展覧会らしく。
 ふーん、そんな画家いたのね。
 プラドの常設展とは別料金だが、ま、こんな機会がなければ観ることはなさそうだし、せっかくだからいってみるかと、併せてチケットを買い、常設展をまわる前に観てみたのだが――あぁ、しまった。宿敵モダンアート。だめだ。ワケワカンナイ。しかも時間があんまりなかったのに。いろいろもったいないことをしてしまった。
 その落胆のせいか、トレドを歩きまわって蓄積された疲労と空腹感が急激に押し寄せてきて動けなくなり、カフェで休憩。時間ないのに。
 そのカフェのとなりの土産物屋は閉館時間より早く閉まるようなので、休憩後に物色。ホンモノの絵を観る前にそれがプリントされているだけの土産を物色するという本末転倒っぷりは、疲労ゆえの混乱か。時間ないのに!

 土産を買い終わったら午後6時。閉館まで2時間しかない。急ぎ、展示を観てまわる。

 プラドもいちおう“エル・グレコ地獄”の一環のつもりではいたが、トレドでたたっぷり観てきて、すでに満腹に近い状態だったため、他の画家の作品に時間を割いていく。
 で、プラドの最大の目玉といえば、なんといってもベラスケス作『ラス・メニーナス』であろうが、それよりもわたしの目を惹いたのが、同じベラスケス作『キリスト磔刑』であった。

 同じモチーフで描かれた他の画家の作品は世界中にあり、ここプラドにもいくつか展示されている。とくにゴヤと比較するとおもしろいのだが、ゴヤの『キリスト磔刑』は、その“死”があまりに劇的すぎて、文字通り、いかにも“絵に描いた”ように見えてしまう。ま、べつに、そういう芝居がかったケレン味も嫌いというわけではないが。
 では、ベラスケスの『キリスト磔刑』はというと――

 深く重い“死”の静寂。
 その静寂の中に浮かび映える、死体なのに――いや、死体だからか――妙になまめかしくエロティックですらある肉体のリアリティは、後の“復活”をも予感させる。

 イエスの死と復活。

 それを盛り込み描かれ、観る者に感じさせるこの作品は、宗教画としても、いち美術品としても、高みと深奥に到達している――

 ――と、魅入っていたのだが、あぁ、だから時間がないんだってば。
 時間を見ると、すでに午後7時30分。
 残りの展示を競歩のようなスピードで観てまわっていると――あぁ麗しき、ムリーリョのマリアたん再会
 でれぇっとしていたら――うん、時間がないんだな――「もうそろそろ閉館ですぜ」と係員に追い立てられてしまった。後ろ髪ひかれながらプラドを出る。
 鑑賞時間、2時間。足りない。永六輔の舌ばりに足りない。やはりせっかくの海外旅行、そして美術鑑賞は、時間に余裕をもって臨まないといけないなと、改めて痛感した次第である。

 ちなみに、足りないおかげで、渡航前に話題になった、『巨人』の確認もちゃんとできなかった。たぶん展示されてなかったのではないか。説明書きもどこにもなかったような。いちおう館内すべて観てまわったつもりではあるのだが、なにぶん早足だったもので、いまいち確証がもてない。
 ↑で活用させていただいたプラド美術館ホームページのオンラインギャラリーで“Goya”と検索してみても、やはり『巨人』は出てこない。“プラドの黒歴史”みたいな扱いになってるのだろうか。
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5日目のこと・4 ~AVEのチケット購入とはじめてのバル~ [はじめての複数国周遊~スペイン編~]

 急ぎ足のこの旅。今晩は、スペイン2晩目にしてマドリードでの最後の夜。明日朝には早くもアンダルシアへ発つ予定。
 そのための、スペイン高速列車AVEのチケットを買いにアトーチャ駅へと向かった。
 すべての列車のチケットを自動券売機で購入できたイタリアとは違い、スペインでは、自動券売機で購入できるのは近郊列車のチケットだけで、長距離列車の場合、販売窓口で係員との対面による購入をしなければならない(あくまで2009年2月時のはなし。現在は知りません)。
 いやー、めんどくせー。
 が、ここを乗り切らなくては旅も先に進まないので、とりあえず長距離列車専用の販売所へ足を踏み入れる。
 順番待ちの整理券を取り、記載された番号と、現在受付中の番号を見比べる。加えて客の回転をしばらく見てみるに、どうやらわたしの順番がまわってくるまでかなりの時間がかかりそうだ。
 いくつかある窓口のすべてでスペイン語が飛び交っていて、英語が通じるのかはわからないので、待っている間に、乗車日、列車番号、時間、行き先、席種を書いたメモを用意し、手持ちのスペイン語会話集で、必要になりそうな単語を予習しておく。
 そうこうしている内に20分。ようやくわたしの番がまわってきて、向かった窓口の担当は20代後半に見える女性。ま、せっかく準備したのだ、英語が通じるか確認する前にさっさとメモを出し、出まかせでスペイン単語を発していたら、あっけなく希望通りのチケットの購入完了。
 ビビる必要などなかった。どうにかなるもんだ。

 その後、地下鉄に乗りソル駅へ。夜9時をまわっていた。
 “ビビる必要なし”といえば、これもそうだ。なんだか当たり前のように夜の地下鉄に乗っているが、渡航前の心境を思うとバカらしくなる。とにかく人も多く、怖い雰囲気は感じられない。

 さて、気が大きくなったついでに、ひとつ冒険してみようか。
 マドリード最後の夜である。せっかくの機会だ。

 勇気を出して、夜のバルに入ってみることにする。

 過去のヨーロッパ旅行では度々ワインを口にしてきたが、ほとんどはスーパーで買ったものを宿に持ち帰って飲んでいただけ。それを外で、ましてや夜の酒場で立ち呑みなんぞ、過去の自分からすれば気のふれた行為にしか思えない。
 が、なにしろ今わたしは気が大きくなっている。
 何事も経験だ。
 よしいったろうではないか。どんとこい、スペインの酒飲みどもよ。
 ま、しかし、元が世界最小級だったわたしの心臓だ。多少大きくなったところで、それほどの暴挙に出られるわけもない。
 宿の近くに、手持ちのガイドブックにも載っているバルがあったので、無難にそこに入ってみることにする。


 “Museo del Jamon”なる、市内にチェーン展開しているという人気店。外から見ても仕事帰りのビジネスマン等で賑わっているのがわかる。日本のチェーン系居酒屋同様、逆にそれが、ひとり呑みの場違い感を浮き彫りにするようで、入店に躊躇してしまうのだが、ええい、ままよ。いったれ。
 勢いをつけて入店した。
 ほぼ満員に近い店内。カウンターにも人がびっしりな中、なんとか隙間を見つけ出し、そこに入り込み、張り付く。
 ひじょうにありがたいことに、メニューが写真と番号付きで大きく店内に掲示されている。わけのわからないタパスが並ぶ中から、近くのバーテン(というのか?)のおっさんに、いちおうそれっぽい発音で品名と番号を告げ注文。

 うん、ベッタベタなのはわかってる。こんなもん地元民は誰も食わないだろうし、実際、あたりを見渡しても誰も食ってない。しかし初めての土地で初めての料理を注文するにあたっては、どんなに恥ずかしくても、それこそ“旅の恥はかき捨て”。

 「What’s the purpose of your visit?」

 おふこーす! さいとしーんデゴザイマス!!

 食にこだわりのまったくないわたしではあるが、それは今までこういう場に入る勇気と機会がなかっただけのこと。だから一線を越えさえすれば、それなりのこだわりを発揮する素地はあるのだ。あとはどっぷり観光客気分に浸るまで。
 入店した時点で一線は越えている。もうここまでくれば、王道を行くのがスジであろう。

 スペインといえば、もうこれしかない――
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 ――生ハムメロン。メニューにあったんだから、これは素直に注文せざるをえないだろう。
 ストレートのワインでなく、サングリアに逃げてしまってるあたりも、お子ちゃま舌を露呈しているようでビミョーに恥ずかしいが――いやいや、だから“旅の恥はかき捨て”だ。

 生ハムは生ハム、メロンはメロン。味はそれ以上でも以下でもなく、一緒に食ったところで、“あぁ、生ハムとメロンだな”ぐらいにしか思えない。ま、要するに大して美味くもないということなんだが、そこはそれ。勇気を出して、初めてヨーロッパ酒場にチャレンジした自分に酔って、旨みは何割か増しになっていた。

 ちなみにカウンターにいる客の中には、わたし同様、ひとり呑みしているオッサンもちらほらと見受けられた。ちょいと安心しそうにもなったが、よくよく見ると、どいつもこいつも吉野家で冷酒だけ頼んでぐったりしているジジイと同じ雰囲気を醸し出している。
 あぁなんだかなぁ、と、ひとりサングリアをすすりながら複雑な気分になる、マドリード最後の夜であった。
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6日目のこと・1 ~AVEに乗る~ [はじめての複数国周遊~スペイン編~]

 朝6時起床。7時に宿をチェックアウトし、表に出る。日の出はまだ。
 人通りはまずまずあるが、夜よりは少なく、さらに開店している商店もまだ少なく灯りも乏しいため、道は暗い。夜より若干怖い。
 ビクビクしながら早足で乗り込んだ地下鉄は日中とさほど変わらない乗車率で、ホッと胸をなでおろし、まもなくアトーチャ駅に到着。

 アトーチャの長距離線専用駅舎はセキュリティチェックが空港並で、待合所には該当の乗車券がないと入れず、ホーム手前には金属探知機、荷物検査も待っている。ま、このご時世、これくらいやって当然だろう。日本とは危機感が違うということだ。よし、すすんで検査されようではないか。
 ホームに入ると、これから乗る予定のAVEが待ち構えており、これはシャッターチャンスと思ったが、なにやらスペインでは駅構内における列車撮影は禁止されているそうで、断念(ちなみに、バッシャバッシャとやっていたイタリアでも、じつは撮影禁止なのだそうだ。駅員にはなにも咎められはしなかったが、とりあえずよいこのみなさん、やめときましょう)。

 8時ちょうどのAVE02080号で、わたしがわたしがマドリードから旅立つ先は、コルドバ。
 本当に8時ちょうど、定刻どおりに出発したセビリヤ行のAVEは、まだまだ明けないマドリードの空の下を走る。
 市街地を抜けると、徐々にスピードが上がってくる。
 乗り心地はというと、以前のTGV、ユーロスターの感想とまったく同じになるが――そりゃそうだ、ベースは同じ車体だし――あえて繰り返す。車内音、振動、清潔感は日本の新幹線より若干劣るが、あくまでも若干。車内サービスは充実していて、雑誌や車内放送用のイヤホンをくばったりと、駅同様こちらも飛行機並。至れり尽くせりでここちよく、眠りこけてコルドバを乗り過ごしてしまうおそれも出てきたため、携帯電話に目覚ましタイマーをセットしておく。
 8:30前。うっすらと空が白み始めた。田園地帯に残る昨日の雪がぼんやりと浮かびあがり、そして空は朝焼けの赤、雲ひとつない青へと変化していく。
 ラマンチャの夜明け。
 うっとりと車窓を眺めていると、頭もぼぉっとしてきた。
 うつらうつら、夢か現かわからなくなり――携帯電話がブンブン振動し、現へ戻る。いつのまにやら90分が経過していた。あっけなくコルドバに到着。いよいよアンダルシアに突入である。

 駅を出て、道を挟んだ向かいにあるバスターミナルへ。14時発のバスでグラナダへ向かう予定のため、時刻表の確認をしておく。

 ターミナル内にあったコインロッカーに荷物を預けようとすると、現金を直接投入するタイプではなく、専用コインを別に買い、それを投入するという、現代日本ではまず見られないタイプのものだった。コイン販売機もロッカーそのものも見た目かなりの年季が入っており、使用にあたりかなり怖気づくが、強迫症まがいの我が小心を無理やり膨らませ、コイン購入、投入、施錠――うん、そうそうトラブルなんて起こりゃしないのだ。万事問題なし(いや、はたして開錠できるかという不安も残りはしたが、後、問題なく開錠できた)。
 荷物を預け身軽になり、さぁ、コルドバ観光。目指すはメスキータ、アルカサル。
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6日目のこと・2 ~コルドバ観光~ [はじめての複数国周遊~スペイン編~]

 バスターミナルを出たのが午前10時。グラナダ行きのバスは14時の出発だから、あまりのんびりはしていられないが、せかせかするのもつまらないしで、けっきょく、いつもどおりの歩速で観光地が集中している旧市街へと向かう。

 昨日はトレドで雪に見舞われたりで、まだまだ寒いスペインではあるが、途中にあった公園にはオレンジらしき実がなっていて、やはりここはアンダルシアなんだということをあらためて実感する。
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 まずは旧市街、ユダヤ人街の、“コルドバといえばここ”という花の小道にふらふらたどり着くが、中国人団体客に占拠されていて、おめおめと引き下がる。たぶん帰りもここを通るだろうし、撮影やらは後回しにしておこう。
 で、近くのメスキータへ。
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 この数時間後にはグラナダのアルハンブラ宮殿、さらに明日にはモロッコでどっぷり、イスラム世界へと入っていくことになるわけだが、その予習のつもりで。
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 ただ、せっかくアルハンブラ、モロッコに行っても、そこで新鮮味が薄れてしまっていたというのはもったいないし、ここはかるく流す程度で見学を済ませておく。

 続いて、またすぐ近くのアルカサル。
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 これをみて、“なんとなーくSPEEDの『Precious Time』のPVっぽいなぁ”、くらいしか思えないわたしの見聞の狭さには自分でも呆れるが、ま、たぶんビョーキなんだろうから仕方ない。

 これまたすぐ近くのローマ橋を、意味もなく往復して――
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 ――再びやってきた花の小道に、私以外のモンゴロイドは見当たらず、ぽつぽつといる欧米人に混じって悠々と撮影。
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 一段落して小道を出ようとしたとたん、どっとひとが増え始めた。なんだ、おれが邪魔だったのかい。すいませんね。

 たいして急いでもいなかったが、各所をあっさりと済ませてきたため、バスターミナルに戻ったら、時刻はまだ13:15。
 ひとまずチケットを買うべく、チケットカウンターで係のおっさんに行き先を告げようとしたら「ぐらだな」と言ってしまった。言い直そうとしてみたものの、あせってまた「ぐらだな」と言ってしまいアワアワしていたら、バカな観光客慣れしているのであろうおっさんには難なく通じていたようで、以後滞りなくチケット購入完了。
 時間には余裕があるので、ここで昼めし。ターミナル内でバル(というより、軽食スタンドみたいなものか)で、チョリソーサンドとコーラを流し込み、14時、乗り込んだバスは定刻通り発車。一路グラダナ、もとい、グラナダへ。

 車窓には、日本ではなかなかみることのできない風景が広がっていたが、それでもこれが延々と続くとなると、さすがに――毎度のことながら――ウトウトしてきて――

 ――あっという間に2時間30分が経過。グラナダに到着していた。
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6日目のこと・3 ~グラナダ散歩~ [はじめての複数国周遊~スペイン編~]

 グラナダ到着。翌日に利用するかもしれないアルヘシラス行きの時間を確認してからターミナルを出ると、アルハンブラ宮殿や泊まる予定の宿がある街の中心地まで行く路線バスが待ち構えており、さっそく乗り込む。
 ただ、乗ったはいいが、ガイドブックには“コロン大通りまで行く”としか書かれておらず、どこで降りればいいのかがわからない。いったいバスはコロン大通りのどこまで行くのか。いやそもそも、降りるべき停留所を知ったところで、初めての土地では、そこが果たして目的の停留所なのかどうかは判別できない。
 不安にかられながらしばらくバスに揺られていると、一際広い通りに出て、なにやら大きめな広場だか公園だかの手前の停留所でどっと客が降りていく。
 束の間逡巡した後、ええいままよと、流れに乗ってバスを降りてしまったが――手持ちのガイドブックの地図と、実際に見える景色がどうにも一致しない。周囲をぐるぐるまわり、あちらへ行ったり、こちらへ来たりして――どうやらわたしは中心部からは相当手前で降りてしまったらしいことが、うっすらとわかってきた。たしかに今いる通りはコロン大通りではあるのだが、予約した宿は、この通りをずっと行った先のようだ。
 ま、とりあえず、現在地と進むべき方向はなんとなく把握できたし、良しとしようか。
 迷い迷って30分。また歩き始めて更に30分。1時間かかって、やっとたどり着いた、Hotel Montecarloなる宿。


 朝食なしとはいえ1泊€36と格安で、さてどんなもんかと不安ではあったが、ウィーンでの宿同様、部屋はじゅうぶん清潔で、男ひとりで泊まるぶんにはなんら問題のない、ごくごく普通のホテル。
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 レセプションの若いあんちゃんの英語が、日本人のカタカナ英語にも似た下手さで、かえってわたしには適度に通じやすく、ありがたかった。

 さて、道に迷ったおかげで、すでに時刻は17:30。アルハンブラ宮殿の見学は20:30からではあるが、せっかくだから街歩きもしておきたいし、そうするとあまり余裕はぶっこいていられない。荷物を置いて、早速宿を出る。
 グラナダの名所といえば、アルハンブラ宮殿だけではなく、世界遺産にもなっている丘の上のアラブ人街、アルバイシン地区もある。
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 アルハンブラ宮殿が望めるという展望台目指して闊歩していたが、入り組んだ街並みに方向を見失い、あれよあれよと日が暮れていく。
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 それなりの数がいた観光客もあれよあれよと減っていく。
 ガイドブックによると、アルバイシン地区はあまり治安がよろしくないそうで。
 展望台にたどり着く前に、びびって丘を降りてしまった。

 その後、イスラム建築風の土産物屋が並ぶアルカイセリアやらをそぞろ歩き。こちらはまだ観光客でごった返していて、ちょっぴり安心。

 ちなみに少し歩いてみて思ったが、マドリードに比べると、やはりグラナダは田舎である。栄えているのは狭い区域だけで、いかにも観光だけで成り立っている街に見える。すべてがどうにもスマートさに欠けるように感じるのも、街ゆく人々の大半が観光客だからということなのか。
 また、日本の田舎のヤンキーよろしく、悪ガキは見た目どおりわかりやすく悪ガキなのも、“田舎感”を強める一因のようだ。
 アルハンブラ宮殿に行く前に夕飯でもと入ったバーガーキング(そういえばスペインではバーガーキングをマクドナルドと同等、いやそれ以上に見かけた)の店内で、十代半ば程と思しき5、6人が、時にだるだると、時にギャーギャー騒ぎながら、ポテトを食い散らかし、床にテーブルにまき散らしていた。ヨーロッパ各地で数々のファストフード店に入ってきたが、こういうガキんちょに遭遇するのはじめてというのは、ほんとうにたまたまなのかどうか。
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